駐妻は現地語を勉強すべき?について考えてみた【悩める駐妻】

2020年6月25日木曜日

海外生活 駐妻のもやもや

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congerdesignによるPixabayからの画像 
ちらほら耳にする「駐妻は現地語を勉強すべきか?」というトピック、
twitterを見られてる方はご存知だと思いますが・・・
個人的には、したほうがいいと思っています。

※これは超個人的な意見なので
勉強しなければ!と辛い、生活に慣れていない、もっとやるべきことがある
などご自身の状況と心の健康を一番大切にしてくださいね。

もし、「勉強した方がいいかな」と悩んでいるようだったら
一度挑戦してみてから考えてもいいと思いますよ!

どんなふうに生活したいか、による

英語だけで問題ない国
英語だけでは不便な国
日本語で不自由ない場所

住んでいる環境によって差が生じるため、
駐妻という大きな主語でやるべき・やる必要なし、という話をするのはやめておきます。

では、個人的に
どんな風に生活していきたいか?
実際どんな生活をしているか?
自分は何を求めているか?
という切り口から考えていくと

・英語がある程度通じる環境だから生活に困らなさそう
・日本語だけで生活ができるので問題なさそう
・その勉強時間を他に当てたい
・今のままでは言葉が分からないストレスがある
・もっとその国を知りたいから勉強したい
・第二外国語を学ぶチャンス
・人と話したい
 ・
 ・
 ・
置かれた環境と自分の心を整理してみると少しヒントが見えませんか?

学ばない選択肢

ぶっちゃげ、
現地語ができなくても生活に困らない環境であれば
勉強しなくていいと思います。

また、
勉強することがストレスになって病んでしまうのであれば
勉強しない選択もありますよ。

”家族と一緒にいるために、日本での生活を一時中断する”
そんな一大決心をして海外生活を始めたあなたが病んでしまうと
家族も辛いですよね。。。あなたの幸せを第一に考えてください。

一番大事なのは「現地語を勉強しなければならない」という
脅迫概念からプレッシャーを感じ、精神を病まないようにすることです。

そして意外と「現地語を勉強している」意識がないだけで
日常的に「これってどういう意味かな?」と調べてメモしたりしていませんか?
それだけで立派な勉強ではないですか?生活に適応しようとしている証拠ですよね!

心に余裕があれば、少しずつ単語を広げていけばいいだけで
勉強という2文字に怯えず、構えず、です!

私は外国語の勉強が嫌いです

少し私自身の話をします。

現地語を勉強していることを公言するとよく言われるのが

「あなたは外国語が得意だから」
「慣れてるから」
「何か国語も勉強してるから」
そして後に続くのは「だから簡単に習得できる」という意図・・・

正直こういった言葉にはウンザリ・・・!
なぜなら私自身、「外国語の勉強」が嫌いだからです。

外国語の勉強(特に入門レベル)はつまらない
単語を覚えるのも文法を覚えるのもできればしたくない

確かに何か国語も触れていれば
聞こえる音は増えますし、発音できる音も増えます。
しかし、全く別の外国語がすぐに上達するのか?と言われたら
そんなこと全くなく
文字を覚え、発音を覚え、単語を覚え、文法を覚え、文を書き、文を読む
言葉の習得プロセスはみな平等ではないでしょうか。

だからこそ、
「あなたはできる、私にはできない」と言われると
なんだかなぁ、、、という気持ちになってしまいます。

ではなぜ勉強するのか?

外国語の勉強が嫌いな私がなぜ勉強を続けられるのか?
それは、勉強の目的が「現地語を勉強する」ではないからです。

■情報量の差

初めてタイに留学した頃のガラケー時代に比べれば
日本語での情報、翻訳機を通して情報を得ることが簡単になりました。

しかし、緊急時の情報収集となると
現地語ができるに越したことない、です。

単語さえ分かれば、どこを翻訳すべきか時間短縮に繋がります。
今回のコロナ禍では、
私の居住地は英語でのアナウンスがなかったため
現地語を少し知っていることで助かったところがあります。

■自分のポリシー

メジャーな言語であれ、マイナーな言語であれ
住まわせてもらう国(夫が働かせてもらってる国)への敬意として
文化を知る姿勢でいる、言葉を知る姿勢でいる
ことを大切にしています。

これは、高校生の時にタイへ交換留学したこと(24時間タイ人と一緒の環境)
大学で国際的な環境に身を置いていたことから
歩み寄り受け入れることを学んだからです。

逆に、日本に住む外国人が日本語を勉強してるってだけで
本当に嬉しくて仕方ないですし、
何年も日本に住んでいるにもかかわらず
日本語も日本の常識も全く分からない人に会うと、少し悲しいですね。

■ストレス軽減

街の看板が分かる、ちょっとした文が分かる、メニューが読める、
私はこれらが「分からない」とストレスを感じてしまうので
読める(意味が分かる)=ストレス軽減でした。

ちなみにマレーシアは英語が通じる国ですが、
街のあらゆるものがマレー語で書いてあります。
独身時代インドネシアに7カ月滞在していたこともあり
インドネシア語とマレー語は7割共通しているため
マレーシア在住時はそこまで苦労しませんでした。

もちろんインドネシアでは目につくインドネシア語を調べまくっていましたし、
今回のベトナムでも街に溢れる文字に「なんじゃこりゃーーー!」状態でした。

■人と話したい

こちらはさらにさらに単純な話で、
人と話したい⇒話すためには言葉を覚えないと話せない⇒勉強する です(笑)
これは現地語に限らず、英語もそうでした。
(なので、いまだに英語は超フランクでどうでもいい会話しかできないのですが)
例えば、現地語のクラスに英語が分からない人がいるとすると
もう、2人の共通語は現地語なんです。覚えないと会話にならないという。

夫が月の半分以上出張で留守という状況もあってか
あ、今日YouTube見て笑って初めて自分の声聞いた、とか
今日一言も話してない、とか普通だったので
人間との会話が恋しくて恋しくて・・・

学校へ行ったり、
言語交換のmeetupへ行ったり、
言語交換のパートナーを見つけたり、
人と繋がるきっかけとして現地語がありました。
(勉強していないと土俵にも立てないですからね!)

■夫を支える手段になるのではないか?

夫は仕事が忙しいので、私が現地語を覚えることで手助けになると思いました。
もちろん、こんにちは・ありがとう・お会計お願いします、くらいは夫も言えるのですが
現地語での金額を聞いたり、食べ物の単語など
とても覚える時間がないようで
(月の半分出張で国外ですし、1年という期間限定で来てますし)
なので代わりに私が覚えていました。

我が家はベトナムではバイク移動が基本なので
駐車料代を日本語で夫に伝える係と化しています(笑)

■世界を広げるチャンス

最後に、全てここに繋がると思います。
自分の人生を豊かにすると。

言葉はその地をよく知るための第一ステップであり
自分の力で生きるための第一ステップであると思っています。
突然この地へやってきた私は仲間がいません。

「●●語は需要がない」「●●語しても意味がない」
本当によく耳にしますが、私はそのへん深く考えておらず
英語が必要なら英語勉強すればいいと思っています。

海外に住んで、現地語を勉強して日常で使っていく
長い人生の中でこんなに豊かな経験ができることってなかなかないなあ。
言葉をおぼえるしくみ ――母語から外国語まで (ちくま学芸文庫)
今井むつみ (著), 針生悦子 (著)
出版社:筑摩書房 (2014/2/6)



意欲はあるけど、足を引っ張られてる方へ

駐妻さん同士で抜け駆けできない雰囲気がある
そんな言葉勉強しても意味がないと言われたことがある
という話を聞いたことがあるのですが・・・・
(実際に私は言われたことがないので真相は分からないですが)

もし、そういうことが実際にあって悩んでいる人がいたら
是非、twitterの世界に来て欲しいです。

各国の駐妻さんが、
それぞれ色んな活動や勉強を頑張っている世界がここにはありますよ!

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